ともすれば、世界の真ん中で

絵をみたり。本をよんだり。

乃木坂46『真夏の全国ツアー2017』明治神宮野球場

梅雨も未だ明けきらない7月1日、明治神宮野球場で行われた、乃木坂46『真夏の全国ツアー2017』初日を観に行ってきました。乃木坂46が、過去最も世の注目を浴びているであろう2017年。その夏の幕開けともなる今回のライブに、これまでにも増してその勢いを感じました。

 

f:id:q_nakashima:20170703113620j:image

 

いわゆる「期」ごとのパフォーマンスで構成された今回のセットリスト。3期生で幕を開け、2期、1期と、やはりそれぞれに異なった顔があると気づかされます。

中でも、注目したのは2期生です。演出で全面に表現されたのは、「苦悩する2期生」の姿。確かに、乃木坂2期生は、下積みの期間が長く、いわゆる選抜メンバーも少なければ、フレッシュさも、新しく加入した3期生には敵いません。しかし、今回の彼女たちのパフォーマンスが訴えていたのは、そのようなメディア的な華や、ましてや若さではない、目立たないながらも、私たちが、乃木坂46の屋台骨を支えてきたのだという、自負ではなかったでしょうか。アンダーライブや舞台などで多くの経験を積んできた彼女たちのパフォーマンスは、同期の結束と同時に、他の期にはない、独自のものを求めようとする思いが伝わる、大変熱いものでした。

本来、乃木坂46は、日陰のグループだと言えます。AKB48のライバルとして結成し、常にそこにはない表現を目指して、活動をしてきました。その成果が、今、いわゆる「乃木坂らしさ」となり、ファンの心を掴んでいるのだと、私は思います。

今回のライブで、私はその「乃木坂らしさ」を2期生に見ました。手の届かないもの、自分達「らしさ」の確立に向かって、懸命に手を伸ばす姿は、乃木坂46の、グループとしての在り方そのものに重なってきます。

今回の2期生の衣装、乃木坂の代名詞、黒のローファーではなく、赤いエナメルのパンプスは、そんな思いの表れのように感じました。メンバーそれぞれに似合っていて、とても美しかったです。